VOL. 5 - 砥山(真室川町)
YAMAMORI TRAVEL第5回目の舞台は、真室川町にある砥山(とやま)。ふもとの平枝地区の神明神社にて、この土地や里山のくらしについて話を伺い、その後森林ガイドさんとともにかつての生活道だった山麓の林道を歩きます。そして遠く鳥海山を望みながらふるさと伝承館に移動。真室川漆器に盛り付けた地元の食でランチタイムです。午後は伝承館で地元の材を使ったつる細工のワークショップを行います。
集 合:2013年8月3日(土)10:00 ふるさと伝承館(山形県最上郡真室川町差首鍋1594-1)
解 散:16:00同所
参加料:2,500円(傷害保険費、ランチ代、体験教室参加費含む)
解 散:16:00同所
参加料:2,500円(傷害保険費、ランチ代、体験教室参加費含む)
協力:高橋伸一/食べ事会/ぱん処げたや/平枝地区の皆様/ふるさと伝承館/真室川うつわの会/森の家/やまがた公益の森づくり支援センター(五十音順、敬称略)
2013年2回目のYAMAMORI TRAVELは、
秋田との県境にある山形県北部の真室川町が舞台。
近年、在来作物(伝承野菜)で注目を浴びている町でもあります。
秋田との県境にある山形県北部の真室川町が舞台。
近年、在来作物(伝承野菜)で注目を浴びている町でもあります。
10時に平枝地区はふるさと伝承館に集合。
直前までザーザー降りだった雨も奇跡的に上がりました!
県内各地、宮城からも、山や森へのさまざまな気持ちをもつ素敵な皆さんが集まっています。
直前までザーザー降りだった雨も奇跡的に上がりました!
県内各地、宮城からも、山や森へのさまざまな気持ちをもつ素敵な皆さんが集まっています。
砥山のふもとにあるこの平枝地区には、江戸時代の中期に伝わったとされる平枝番楽という
伝統芸能が今も大切に残され継承されています。
番楽は東北地方北部にしか見られないきわめて貴重な民俗芸能で、真室川がその南端だそう。
ふるさと伝承館の裏山には、毎年旧暦8月1日に番楽が奉納される小さな神明神社が建っています。
平枝番楽保存会々長の高橋章さんのご自宅前を通って、神社まで苔むした階段を登っていきます。
伝統芸能が今も大切に残され継承されています。
番楽は東北地方北部にしか見られないきわめて貴重な民俗芸能で、真室川がその南端だそう。
ふるさと伝承館の裏山には、毎年旧暦8月1日に番楽が奉納される小さな神明神社が建っています。
平枝番楽保存会々長の高橋章さんのご自宅前を通って、神社まで苔むした階段を登っていきます。
神社の前はちょっとしたスペースになっていて、お祭りのときにはここで神様に向けて、
そして眼下に広がる集落に向けて獅子舞が奉納され、番楽が舞われます。
番楽は別名・山伏神楽ともよばれ、元々は山伏が山での修行を終えたときに舞ったもので、
のちに広く村々に広まり農民の作祭りになったといわれています。
章さんの話では、お社の鈴の紐を左手で結ぶと健康になれる(一説には良縁も?)ということで
皆さん熱心に挑んで拝んでいきました。
そして眼下に広がる集落に向けて獅子舞が奉納され、番楽が舞われます。
番楽は別名・山伏神楽ともよばれ、元々は山伏が山での修行を終えたときに舞ったもので、
のちに広く村々に広まり農民の作祭りになったといわれています。
章さんの話では、お社の鈴の紐を左手で結ぶと健康になれる(一説には良縁も?)ということで
皆さん熱心に挑んで拝んでいきました。
神社を後にし、ここからは森林ガイドの白壁さん(カベさん)の登場です。
すでに森に入る前からヒメサユリやミズ、オオウバユリがそちこちに。
そして驚きは自生のヤマブドウ! 皮は本日のワークショップでも扱う材料です。
すでに森に入る前からヒメサユリやミズ、オオウバユリがそちこちに。
そして驚きは自生のヤマブドウ! 皮は本日のワークショップでも扱う材料です。
今回のツアーで歩くのは、砥山のふもとにある「萩の平(はぎのだい)」という台地です。
ちょうど平枝集落の北側に広がります。
そこには、かつて平枝と隣の高坂集落をつないでいた生活道が通っていましたが、
今はほとんど人の入ることのない杉林となっています。
ちょうど平枝集落の北側に広がります。
そこには、かつて平枝と隣の高坂集落をつないでいた生活道が通っていましたが、
今はほとんど人の入ることのない杉林となっています。
今回地元の方の協力で、事前に道の草刈りをおこなっていただきました。
かつての生活道は発見の連続です。
自然のままの小川をいくつか越えて進みます。
かつての生活道は発見の連続です。
自然のままの小川をいくつか越えて進みます。
カベさんのガイドを受けながら、お馴染みクロモジの香りを楽しんで、コシアブラの茎をかじります。
ゼンマイ、ミョウガにヤマブドウも、おいしそう。
朴の葉は色々包んでこれまたおいしそうな予感。
赤ミズは今日のお昼に食べるので皆で採ります!
ゼンマイ、ミョウガにヤマブドウも、おいしそう。
朴の葉は色々包んでこれまたおいしそうな予感。
赤ミズは今日のお昼に食べるので皆で採ります!
萩の平を抜けて、現在の国道を戻ります。
その手には一人ひとりミズが!
青々とした水田を横目にふるさと伝承館を目指します。
その手には一人ひとりミズが!
青々とした水田を横目にふるさと伝承館を目指します。
今日のお昼は伝承館にて。
伝承野菜農家・森の家さんや食べ事会のみなさんの用意してくださったごちそうをいただきます!
その前に、さっき採ったばかりのアカミズの皮むき伝授タイム。
山で採って、下ごしらえして、食べる。
当たり前のことを当たり前にしている真室川の暮らしを垣間見ます。
伝承野菜農家・森の家さんや食べ事会のみなさんの用意してくださったごちそうをいただきます!
その前に、さっき採ったばかりのアカミズの皮むき伝授タイム。
山で採って、下ごしらえして、食べる。
当たり前のことを当たり前にしている真室川の暮らしを垣間見ます。
さて、目にも美しいお料理は、醤油麹の味噌のおにぎりに、きゅうりの塩麹漬け、
伝承野菜「勘次郎きゅうり」のお漬物、ウドのきんぴら、ニラホ、しそ巻き等々。
そして、夏と言えばのくじら汁。
器は、うつわの会さんによる真室川漆器でいただきます!
こんなに美味しいうれしいひと時、かの有名な真室川音頭まで聴かせていただき、
五感六感が冴えわたる気さえします。
伝承野菜「勘次郎きゅうり」のお漬物、ウドのきんぴら、ニラホ、しそ巻き等々。
そして、夏と言えばのくじら汁。
器は、うつわの会さんによる真室川漆器でいただきます!
こんなに美味しいうれしいひと時、かの有名な真室川音頭まで聴かせていただき、
五感六感が冴えわたる気さえします。
午後のワークショップは真室川町の髙橋伸一さんを講師に2種類のつる細工を。
一つはあけびの蔓でつくる鍋敷き、もう一つはヤマブドウの皮でつくるストラップです。
このアケビの蔓が鍋敷きになるまでには、採集に適した秋に山に入り、地面を這う真っ直ぐな蔓を探し、
伐って乾燥させておき、編む前日から水に浸して柔らかくしておく、という長い長い時間がかかっています。
一つはあけびの蔓でつくる鍋敷き、もう一つはヤマブドウの皮でつくるストラップです。
このアケビの蔓が鍋敷きになるまでには、採集に適した秋に山に入り、地面を這う真っ直ぐな蔓を探し、
伐って乾燥させておき、編む前日から水に浸して柔らかくしておく、という長い長い時間がかかっています。
でも、時間や手間がかかるから、そのぶん長く大切にしていきたい。
編んだものを自分の手の中に、それぞれが思う午後のひと時です。
今までに使うことのなかった頭や手先の動きを総動員、難しいけれど楽しい、
よい集中力が伝承館に満ちていきます。
編んだものを自分の手の中に、それぞれが思う午後のひと時です。
今までに使うことのなかった頭や手先の動きを総動員、難しいけれど楽しい、
よい集中力が伝承館に満ちていきます。
そして完成!
つい愛おしく思えてきます。
玉虫色の彼が今日の最後のお客さんです。
つい愛おしく思えてきます。
玉虫色の彼が今日の最後のお客さんです。
ツアー最後のお楽しみ。
サプライズデザートは真室川にお店を構える人気店・ぱん処げたやさん特製、
ヤマブドウジャムと梅ジャムを使ったパイと塩パンです。
この二種のジャムは真室川産の原料から髙橋伸一さんがつくったものというから驚きです!
サプライズデザートは真室川にお店を構える人気店・ぱん処げたやさん特製、
ヤマブドウジャムと梅ジャムを使ったパイと塩パンです。
この二種のジャムは真室川産の原料から髙橋伸一さんがつくったものというから驚きです!
最後の最後にみんなでパチリ。
お腹いっぱい、真室川をいただきました!
お腹いっぱい、真室川をいただきました!