VOL. 1 - 千歳山(山形市)
第1回目の舞台は山形市の平清水地区にある千歳山。はじめに、ふもとにある平泉寺で住職さんから千歳山と平清水地区について話を伺い、その後、森林ガイドの白壁さんによるガイド付きの山登り、頂上では平清水の木工作家である遠藤翔さんによるクロモジづくりワークショップを行いました。下山後には遠藤翔さんと木地・漆作家の蜂谷友季子さんの工房見学、平泉寺に戻った際には山形市にあるのし梅の佐藤屋の八代目からティータイムのサプライズもあり、とても充実した第一回となりました。
集 合:2012年7月28日(土)10:00
解 散:16:00同所
参加料:2,500円(傷害保険費、ランチ代、体験教室参加費含む)
解 散:16:00同所
参加料:2,500円(傷害保険費、ランチ代、体験教室参加費含む)
記念すべき最初のYAMAMORI TRAVELは、山形市の平清水地区が舞台。
平清水焼で有名な陶芸の里で、名前の通り澄んだ水の流れる小川が夏でも涼し気な地域です。
平清水焼で有名な陶芸の里で、名前の通り澄んだ水の流れる小川が夏でも涼し気な地域です。
10時ころ、集合場所の平泉寺前に続々と参加者があつまります。
県内各地から、なんと県外から参加の方も。
緊張していたのもつかの間、
初回とは思えないような、和やかな雰囲気でスタートです。
県内各地から、なんと県外から参加の方も。
緊張していたのもつかの間、
初回とは思えないような、和やかな雰囲気でスタートです。
お寺に入り、始めに本堂にて住職さんから千歳山と平清水についてお話を伺います。
山形市のシンボルとして千歳山は昔から町にとって大事な山であったと住職さんは言います。
山形市の亡くなった方の魂は皆ここから天へ昇っていくという話や
人と人が交流する場所として、今で言う繁華街のような場所だった時代もあるとか。
今ではなかなか想像できないです。
山形市のシンボルとして千歳山は昔から町にとって大事な山であったと住職さんは言います。
山形市の亡くなった方の魂は皆ここから天へ昇っていくという話や
人と人が交流する場所として、今で言う繁華街のような場所だった時代もあるとか。
今ではなかなか想像できないです。
この写真は平泉寺さんの所有する土地の境界が記録された文書。
赤い線のところがお寺の所有する山の範囲。
昔はこうやって決めていたんですね!
赤い線のところがお寺の所有する山の範囲。
昔はこうやって決めていたんですね!
お話の後は、本堂の裏にある杉の並木道を抜け、
大日如来を祀るお堂を見せていただきました。
大日如来を祀るお堂を見せていただきました。
さて、ここからは森林ガイドの白壁さん(カベさん)と
山を歩きはじめます。
いつも笑顔で元気なカベさん。
YAMAMORI TRAVEL には欠かせない人物です。
初めての人でも周りの人はたちまち笑顔に!
山を歩きはじめます。
いつも笑顔で元気なカベさん。
YAMAMORI TRAVEL には欠かせない人物です。
初めての人でも周りの人はたちまち笑顔に!
歩き始める前に、触るとかぶれてしまうヤマウルシについて紹介。
このヤマウルシ、森を歩いていると至る所に見られます。注意です!
このヤマウルシ、森を歩いていると至る所に見られます。注意です!
歩き始めてさっそく、葉っぱが回覧されます。
次々に配られるこの葉はクロモジとタムシバの葉。
2枚とも香りのある葉っぱです。
あなたはクロモジ派?それともタムシバ派?とカベさん。
クロモジは本日午後の木工体験での主役でもあります。
次々に配られるこの葉はクロモジとタムシバの葉。
2枚とも香りのある葉っぱです。
あなたはクロモジ派?それともタムシバ派?とカベさん。
クロモジは本日午後の木工体験での主役でもあります。
森の楽しみは四方八方いたるところに。
ひとつひとつ観察し説明を聞き、
触ったり、においを嗅いでみたり。
ひとつひとつ観察し説明を聞き、
触ったり、においを嗅いでみたり。
千歳山は赤松がトレードマーク。
この斜面の反対側は広葉樹の方が多いエリア。
この斜面の反対側は広葉樹の方が多いエリア。
だいぶ登りました。山形市内が一望!
頂上はもうすぐです。
頂上はもうすぐです。
山頂に着きました!この時気温はなんと35度。
お昼は山形市産の食材を使用した弁当。山のご飯はやっぱりおにぎり。
これを食べて一休みです。
お昼は山形市産の食材を使用した弁当。山のご飯はやっぱりおにぎり。
これを食べて一休みです。
さて、午後は木工ワークショップが始まります。
今回の木工体験はクロモジの枝をつかった楊枝づくり。
講師は今回の舞台である平清水地区を拠点にしている木工作家の遠藤翔さんです。
カトラリーやうつわを中心に、素敵な作品を制作されています。
今回の木工体験はクロモジの枝をつかった楊枝づくり。
講師は今回の舞台である平清水地区を拠点にしている木工作家の遠藤翔さんです。
カトラリーやうつわを中心に、素敵な作品を制作されています。
クロモジは昔から和菓子に添えられる楊枝の材料として、
楊枝そのものがクロモジと呼ばれるほど、人々に親しまれてきた木です。
今回はそれよりもう少し大きめのサイズで、
日常で使いやすい楊枝を小刀で削り、つくっていきます!
安全な小刀の使い方を教わり、それぞれ気に入った材料を選びます。
楊枝そのものがクロモジと呼ばれるほど、人々に親しまれてきた木です。
今回はそれよりもう少し大きめのサイズで、
日常で使いやすい楊枝を小刀で削り、つくっていきます!
安全な小刀の使い方を教わり、それぞれ気に入った材料を選びます。
みなさんひたすら削り続けます。
それぞれ使い方を考えたり、模様を彫ったり。
それぞれ使い方を考えたり、模様を彫ったり。
完成!
削りかすはそのまま土に返します。
削りかすはそのまま土に返します。
下山も同じくカベさんの楽しいガイドで。
下山してから向かったのは平清水地区の木に関わる作家さん達の制作現場。
今日は特別に見学をさせていただきます。
始めに遠藤翔さんのアトリエへ。
今日は特別に見学をさせていただきます。
始めに遠藤翔さんのアトリエへ。
そして木地師・漆芸家の蜂谷友季子さんのアトリエへ。
材料や加工機械を見ながら、
お二人とも丁寧に説明いただきました。
作品はもちろん時間と手間をかけて制作に臨む
お二人の姿勢が何より素敵でした。
お寺に戻ると、乃し梅本舗佐藤屋の八代目、佐藤慎太郎ご夫妻が
お茶とお菓子を準備して待っていてくださいました!
お二人とも丁寧に説明いただきました。
作品はもちろん時間と手間をかけて制作に臨む
お二人の姿勢が何より素敵でした。
お寺に戻ると、乃し梅本舗佐藤屋の八代目、佐藤慎太郎ご夫妻が
お茶とお菓子を準備して待っていてくださいました!
猛暑の山歩きを終え、このツアーのために作ってくださった
特製の本くず餅を食べながら、冷たいミントティーで一息つきます。
今回のYAMAMORI TRAVELに合わせて何か山や森に関する和菓子を、ということで
本物の笹の葉で巻いたお菓子を準備くださりました。
もちろん、クロモジの楊枝でいただきます。
特製の本くず餅を食べながら、冷たいミントティーで一息つきます。
今回のYAMAMORI TRAVELに合わせて何か山や森に関する和菓子を、ということで
本物の笹の葉で巻いたお菓子を準備くださりました。
もちろん、クロモジの楊枝でいただきます。
息子くん(九代目)もお手伝いに!
猛暑のツアーから一転、最後はお堂での涼しい時間を過ごし
一日の日程が終了しました。
木材を森にあるところから学び、その土地で制作に向き合うつくり手の人と共に
体験・制作し、最後に実際につかってみる。
山形のような土地だからこそできるではないかと思います。
そんなツアーをこれからも各所で考えていきます。
以上、最初のYAMAMORI TRAVELでした。
一日の日程が終了しました。
木材を森にあるところから学び、その土地で制作に向き合うつくり手の人と共に
体験・制作し、最後に実際につかってみる。
山形のような土地だからこそできるではないかと思います。
そんなツアーをこれからも各所で考えていきます。
以上、最初のYAMAMORI TRAVELでした。